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プログレ/HR、Macintoshと世間の流れとはちょっと違った視点での徒然語り
by t_maity
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Logic勉強会

 本日、アップルストア銀座で行われたJapan Logic User Group主催のLogic Pro9セミナーを見てきました。
 Logicの奥の深さと性能の高さを実感してきました。

 このブログにも毎月のように「Logicの音が出ない」という検索ワードで見ていただいている方も多いようですが、ビギナーの方にも中級以上の方にも以下のサイトをお勧めします。

「Logicのすすめ」http://www.naoxlogic.com/
 この中の「はじめてのLogic」にどうしても音が出ないという方へのより優しく詳しい初期設定があります。http://www.naoxlogic.com/archives9/Beginner/b01.html
 UstreamでLogicセミナーのストリーミング放送もしています。http://www.ustream.tv/channel/jlug-logicpro-seminar
# by t_maity | 2011-10-29 22:04 | Music

Airに関する覚え書き

 まずは、10月24日のドリキンさんのブログ記事「新型Macbook Airは従来のハードウエアの常識を覆した!店頭レビュー」http://bit.ly/cqcGjGの内容に目を引かれた。
 店頭展示のMacbook Air 11インチモデル。いわゆる吊り状態のデフォルトのモデルで、safariのページを100枚開き、さらにiMovieでHDムービーを再生するという驚愕の実験を行っている。
 普通、そんなことするか?とも思うのだが、ドリキンさんはさらにその状態のままApertureを起動させて写真をブラウズさせるのだが、サクサク動いたということだ。
 ドリキンさんによれば、仮想メモリのスワップでのオーバーヘッドがAir搭載のSSDの高速化により無効化された効果ということだ。
 デジタルステージの平野社長が夏に発売されたMacbook Pro 15インチモデル(SSDモデル)の開封をするなり、すべてのアプリケーションを一気に開くというデモをユーストリームで行っていた時もその速さに度肝を抜かれたのだが、今回のAirに関しては通常のSSDではなく、Air用にカスタマイズされた「裸」の状態の「フラッシュストレージ」(ケースに入れられてHDのような状態のもの意外はSSDとは言わないらしい)で、さらに高速化されていることもあり、非常に高速なようだ。
 その後、次々と同様の使用レポが主要ネットメディアから発表されており、ほとんどがMacbook Airを絶賛している。
 このフラッシュストレージ効果のほかにもテッククランチの「iPadとMacbookを繋ぐAppleのセクシーな戦略」http://jp.techcrunch.com/archives/20101030the-sexy-details-of-how-the-ipad-and-macbook-air-will-hook-up/で、新AirがインテルCore iシリーズを採用しなかった理由として Mac OS Xの戦略としてGPUにグラフィック以外の処理も行わせる方向に動いており、次期OSライオ
ンでOpen CLに焦点をしぼっているのはこのためである。さらにCore iシリーズはOpen CLに対応していないためAirには採用されなかったという推論を行っている。
 これらのレポートを読んでいくと、将来のMacbookの戦略が見えてくるような気がするのだが、ここでひとつ気になるのはインテルの次期CPUのSandy BridgeのOpen CL対応である。
 どうもこのSandy BridgeもAppleが考えているようなOpen CL対応にはなっていないような気がする。
 Appleとインテルの方向性に隔たりがあるようならば、またCPUがAMDあたりに変更というような事態も起こりうるのかもしれない。
 いずれにしても、新Airではごく日常的な使用においては何の問題もなくサクサクと動くことがわかった。
 問題は、AirでもiMovieやGarageBand、はたまたFinal CutやLogicを使いたいという人達だろう。
 その手のアプリケーションの仕様を見てみると。
 iLife
  GarageBand
  Intel プロセッサ搭載の Mac コンピュータ
  1 GB RAM
  約 5 GB の空きディスク容量
  DVD ドライブ (インストールに必要)。
  解像度 1280 x 768 ピクセル以上のディスプレイ
  GarageBand での 24 ビットレコーディングには、24 ビットオーディオをサポートする Mac OS   X 対応のオーディオインターフェイスが必要。

 Final Cut
  Intel プロセッサを搭載したMac
  1GBの実装メモリ(圧縮HD、非圧縮SDを処理する場合は2GBの実装メモリ。非圧縮HDを処理す  る場合は4GBの実装メモリ。)
  ATIまたはNVIDIAグラフィックプロセッサ
  128MBのVRAM
  解像度1280×800以上のディスプレイ
  Mac OS X 10.5.6以降
  QuickTime 7.6以降
  DVDドライブ
  すべてのアプリケーション(Final Cut Pro、Color、DVD Studio Pro、Soundtrack Pro、     Motion、Cinema Tools、Compressor、Apple Qmaster)をインストールするには4GB以上の  ディスクスペースが必要
  オプションのコンテンツをインストールするには、さらに46GB以上が必要
  DVD Studio Proのコンテンツのインストールに9GB
  Motionのテンプレートのインストールに7GB
  オーディオコンテンツのインストールに22GB
  LiveFontのインストールに8GB

 Logic
  Intelプロセッサを搭載したMac
  1GBの実装メモリ(2GB以上を推奨)
  1280×800以上のディスプレイ
  Mac OS X v10.5.7以降
  QuickTime 7.6以降
  DVDドライブ
  PCI Express、ExpressCard/34、USB、FireWire接続の
  オーディオインターフェイスを推奨

 Macbook Air 11インチの基本仕様が
  1.4GHz Intel Core 2 Duoプロセッサ(3MBオンチップ共有二次キャッシュ)
  または1.6GHz Intel Core 2 Duoプロセッサ(3MB共有二次キャッシュ)
  800MHzフロントサイドバス
  2GB 1,066MHz DDR3 SDRAM(オンボード、最大4GB)
  NVIDIA GeForce 320Mグラフィックプロセッサ、
  256MB DDR3 SDRAMをメインメモリと共有3
  標準解像度: 1,366 x 768ピクセル、
  アスペクト比16:9で1,344 x 756、1,280 x 720、1,024 x 576ピクセル
  アスペクト比16:10で1,152 x 720、1,024 x 640、800 x 500ピクセル
  アスペクト比4:3で1,024 x 768、800 x 600、640 x 480ピクセル
   アスペクト比3:2で720 x 480ピクセル
  フラッシュストレージ 64GBまたは168GB

 やはり、ちょっと厳しい感じはしますね。
 ただ、ねっとで交わされる会話の「使える、使えない」というのは、ほとんど快適に使えるかどうかということを問題にしているような気がします。
 今年の3月まで使っていたPowerbook G4 12インチモデルでは、2~5台のビデオカメラで撮影した映像をFinal cut Proで編集し、DVD Studio Proでオーサリングし、DVD-Rに焼くというなかなかハードな作業を行っていました。
 1.5GHz PowerPC G4
 512MB PC2700 (333MHz)
 12.1インチ(対角)TFT, 解像度1024 x 768ピクセル
 NVIDIA GeForce FX Go5200(64MB DDR SDRAM)
 という、今から見るとかなり貧弱な環境だったので、とても快適に使えていたとは言えませんでしたね。ただ、快適に作業を行うことができないということと自分のやりたいことができないというのは全く意味が違うと思います。
 たとえ大幅に時間がかかったとしても、少なくともCore2Duo搭載のiMac(Late2007)を導入するまでの4年半は自分のやりたいことをやらせてくれました。
 世の中には、たとえ時間がかかったとしても自分のやりたいことができることが大事な人間も少なくはありません。
 軽々しく「Airの11インチはメインマシンとしては使えない」などとは言えないのではないかという気がします。
 とはいえ、garage bandやLogicなどは、現在メインに使っているMacbook Pro (Late2008)でさえもトラック数が多くなるとオーバーロードしてストップしてしまうことがある。
 音楽編集も映像編集も画面は広いほうが確かに快適で、効率がよいものです。
 音楽や映像編集、Photoshopやイラストレーターをヘヴィーに使いたいという方ならそれなりの機種選びをしたほうがいいかもしれません。
 ただ、これからコンピュータを始めたいとかiPhoneやiPadの母艦としてとりあえずMacがほしいと言う方ならAirの11インチモデルは88,800円という低価格なので、使っているうちに自分のやりたいことを見つけるための足がかりとして購入してみるのもいいのではないかと思います。
 ちょっと遅いだけで「使えない」とか言って放り出すのではなく、時間がかかっても自分のやりたいことをギリギリまでやってみることが大事です。
# by t_maity | 2010-11-05 22:23 | Macintosh

Airに関する覚え書き 3

 モバイルデバイスは、誰もが「より軽く」と要求するのだが、実際には全体の重量
が重くなるのにもかかわらず、エネループなどの外部バッテリーをいっしょに持ち
歩いているモバイラーも多いのではないだろうか?
 デバイスが便利であればあるほど用途は増え、使用時間は長くなる。
 肌身離さず持ち歩くような状態になると、バッテリー駆動時間は死活問題のように
感じられてくる。
 電源コンセントの使えるカフェ、電源コンセントの使える電車車両。充電のできる
電源が使える場所を探してくれるiPhoneアプリまで登場しているくらいだ。
 それではバッテリー駆動時間を延ばすために何が行われるか?
 大型のバッテリーを搭載する。
ストレージをHDからSSDに代える。
 OSの電力管理機能を向上させる。
 低電力タイプのCPUを使う。
 これら全ての対策をバランスをとりながら行っていかなくてはならないのだろう
が、最も効果の高いのは低電力タイプのCPUの採用だろう。
 去年あたりまで流行っていた「ネットブック」は、インテルの低電力CPUのAtomが
なければ成立しないものだったろう。(もっとも「ネットブック」という名称はイ
ンテルがAtomやその他バス回路などのインテルチップを使うことを前提として考え
たものなのだが。)
 初代のMacbook Airがリリースされた時の評価では「高い」「非力」「思ったほど
のバッテリー駆動時間ではない」「拡張性に問題がある」というものが多かったと
思う。
 モバイラーの多くがモバイルデバイスに多くを求めないと口では言う。
 「モバイル使用なのだから多くは求め以内よ。webブラウジングやメール、せいぜ
いワードやエクセルを使う程度だから、それほどの高い処理能力は求めないよ」と
口では言うのだが、いざAppleからサイズが小さくて薄いMacbookがリリースされる
と要求がどんどん高くなってくる。
 今回の新AirでAppleが13インチには低電圧タイプの11インチには超低電圧タイプの
Core 2 Duoを採用したのは、「バッテリー駆動時間」と「価格」なのだろうと思
う。
 単純にバッテリーだけを考えれば、低電圧タイプのCore i3でもよかったのかもし
れないが、13インチで118,800円、11インチで88,800円!という異例ともいうべき
低価格を実現させるには、値段的にも「枯れた」CPUであるCore 2 Duoを選択し
たのだろう。
 昨日今日のMacユーザーではないような人までもが「Appleがネットブックを出し
た」と口を滑らせたのはこのCPUと価格ゆえのことだったのかもしれない。
 多くのポッドキャスターが「11インチなんて何に使うの?」「Core 2 Duoはないだ
ろう」という無責任な使える・使えないという話をしている割には当日にApple
Storeで購入する人が意外と多かったのはなぜだろう?
 現在、新Macbook AirのApple Storeでの出荷予定が13インチで24時間以内、11イン
チモデルで1-3営業日とiPadやiPhone4の爆発的な売れ行きから考えると、ちょ
っと地味な印象があるのだが、彼らの無責任な発言が初期セールスを抑えてしまっ
ているのではないかと心配になってしまう。
 しかし、2週間近くたち、ブログやネットメディア等で今回の新Airの仕様は単なる
トレードオフの産物ではなかったことを示すようなレポートが多く見かけられるよ
うになってきた。
# by t_maity | 2010-11-04 20:25 | Macintosh

Airに関する覚え書き 2

 iPhone、iPad、Macbook。これらのモバイルデバイスに一般ユーザーがもっとも要
求するものは何だろう?
 ひとつはボディーの小ささと軽さ。
 ひとつはモバイル使用に耐えられる強度。
 そしてもうひとつは、バッテリー駆動時間。
 自分自身、初めてのノートとしてPowebook 2400Cを1997年に購入して2年半くらい
使用していた。
 アップルジャパンと日本IBM大和研究所により共同開発されたAppleとしては最初で
もしかしたら最後の日本発のマシンだった。
 今でも大好きで思い入れのあるモデルなのだが、使っている2年間はなかなか厳し
いものがあった。
 とにかく、ボディの強度が不足していたのだろう、毎日どこに行くにも持ち歩いて
いたら、購入から1年を過ぎたあたりで突然マザーボードが逝ってしまい交換。
 HDの容量も不足していたので秋葉原で交換。その時に分解の手順を説明したバラ
シビデオを購入して自分で分解メンテをできるようにした。
 3ヶ月に1回くらいの割合で分解メンテをしていたのだが、さらに1年半くらいで再
びマザーボードが壊れたためにあきらめてiBookキーライムに買い換えた。
 この当時、日本のメーカーの出していたいわゆる「サブノート」もやはり強度不足
からの返品が相次いでいたという話もあった。
 この時代は、ボディサイズを小さく軽くすることと、強度を確保することが両立で
きていなかったのだろう。
 Powebook 2400Cは、販売累計も7万台程度とさほどのセールスにならず、故障も多
かったことから、ジョブズがサブノートサイズのPowerbookを開発しなかった原因となっ
たととも考えられている。
 Powebook 2400Cには、この2年半でモバイルコンピューティングの勉強をさせても
らった。
 当時の貧弱なネットワーク環境では、クラウドにデータを置くこともできず、軽量
化のためにフロッピードライブもCDドライブも搭載していなかったこのモデルを
使うためには、外付けのフロッピードライブやCDドライブ、さらにACアダプタ
ーは必携であり持ち運ぶ荷物の重量は結局その他のモデルとたいして変わらなかっ
た。
 しかし、この便利さは中毒となりPowerbookの必要性を常に感じさせられるものと
なった。
 Mac OS Xの時代となり、それまで使っていたiMacとiBookでは厳しくなっていた
頃、2003年1月に発売されたPowerbook G4 12インチモデルを即購入し、今年の3月
まで丸7年間使い続けた。
 Powerbook 2400Cの10.4インチのディスプレイからひと回り以上大きな12インチデ
ィスプレイと8倍速スーパードライブ、Wi-Fi装備。それでいてPowerbook 2400Cの
1.98kgより若干重い程度の2.1kgと理想的なモバイルモデルだった。
 この時代のモデルから考えたら、現在のMacbook Pro 15インチの2.54kgなどは
驚異的な進化と言える。これを「鉄アレイ」などと言っている軟弱な体力の人間にもあきれてしまう。
 この当時、出張も多く、また友人のバンドなどのライブ撮影のために東京に年3回
くらいは上京していたため、手放すことのできない存在だった。
 アルミ製のボディは強度も高く、ちょっとやそっとではびくともしなかった。
さすがに3年前に残業後の照明の消えた駐車場で転んだ際に、入れていたバッグを
地面に打ち付けてしまい、角がへこんでフレームがゆがんでからは、だんだん調子
がおかしくなり、レパードで使うのにも限界を感じてMacbook Pro(Late2008)を
購入したのだが、それでもそれから1年以上もモバイル使用に耐えてきた。
 このモデルの弱点はやはりバッテリー駆動時間で、カタログ上は5.5時間の連続駆
動となっているが、実際の使用にあたっては2~2.5時間くらいといったところ
だった。
 ま~、通常のDVDは連続して見れる程度という感じだったろうか。
相変わらず、ACアダプタは必携であり、常に充電のできるコンセントのある場所
を探していた。
 こういった事情はiPhoneやiPad全盛の現在も変わっていない。
やはりモバイル使用する中で最も重視されるのはバッテリー駆動時間ではないだろ
うか。
# by t_maity | 2010-11-03 23:55 | Macintosh

Airに関する覚え書き 1

 20日のAppleスペシャルイベント「Back to the Mac」から2週間近くがたった。
 iLife2011、Mac OS X ライオンのスニークプレビューとともに発表されたMacbook
Airの13インチモデルと11インチモデルに多くのMacユーザーが沸き立った。
 特に11インチモデルのインパクトが大きかったのだが、Appleがネットブックを出
したなどという勘違いをする人間も多かったようだ。
 中にはわざわざユーストリームを始めて「Apple、ネットブック出したじゃん!」
などと囃し立てるように言う者もあった。
 相変わらず、Appleのストリーミング映像やネットメディアの同時中継記事などを
読みながら「生中継」をしているポッドキャストなどもあったようだが、結局は英
語がわからず的外れな発言も多く、中にはストリーミングの音声がポッドキャスト
にのらないように音声を切ったまま見て、iMovieやガレージバンドで何をやってい
るのかもまったくわからないまま適当な話をするような者達もいた。
 その他にも11インチを買うか13インチを買うかなどの「単なる雑談」を流している
ポッドキャストもあった。
 それらのポッドキャストは、いち早くネットに情報を流すことだけを目的としてい
るように見える。
 ただ、いち早くとは言っても現地に特派員のいるマスメディアや海外と提携のある
ネットメディアにはスピードでも内容でも勝てるわけもなく、むしろそれらの既存
メディアの情報をブログやポッドキャストやユーストリームでオウム返ししている
ようなものだろう。ただのオウム返しならいいのだが、十分な知識や情報がないま
まに適当な話をするものだから、それを鵜呑みにする視聴者が出てくる可能性があ
る。
 できることならば、いち早く購入した人が丸一日くらい使ってみたインプレッショ
ンレポなどのほうが聞く方としてはどれだけありがたいことか。
 これら、あわて者達のソーシャルメディアを飛び交っていた「情報」で多かったの
が、新AirのCPUがCore iシリーズではなくCore 2 Duoが採用されたということだろ
う。
 この発表があった瞬間にTwitterのタイムラインには「Core 2 Duoかよ~」という
ため息が並んだらしい。
 自分としては発表以前からAirにのるのはCore 2 Duoだろうと予想していた。
それは何故か。以前から何度も書いてきているが、ものごとにはトレードオフとい
うものがつきものだ。
 「なぜiPhoneはもっとパワーのあるCPUを使わないのか?」「なぜiPhoneはマルチ
タスクじゃないのか?」「なぜMacbook AirにCore iシリーズを使わないのか?」
 それは、すべて製品のバランスで生じる判断からくるトレードオフによるものであ
る。
# by t_maity | 2010-11-03 11:12 | Macintosh